避妊・去勢
健康を守るために
避妊・去勢の意義には、望まない妊娠を防ぐ以外に、さまざまな病気の予防にも直結します。特にシニア以降、未手術のままでは、ホルモンや生殖器のトラブルが増えるリスクが高まります。家族の一員として、大切な存在であるペットたちの健康や長生きには、避妊・去勢の重要性を家族で理解し、検討する機会を設けましょう。
避妊・去勢手術のお考えの方へ
手術時の痛みや身体が動くリスクを考え、避妊・去勢手術は全身麻酔下で行います。飼い主様の多くは、全身麻酔に関して心配することでしょう。当院では、全身麻酔の必要性やリスクについて患者様に分かりやすくご説明し、お悩みや質問に対しても丁寧にお答えいたします。
少しでも気になる内容がありましたら、遠慮せずに何でもご相談ください。
避妊・去勢のメリット
女の子の場合
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避妊をするメリット
- 望まない妊娠を防ぐことができる
- 発情期の鳴き声や問題行動などが穏やかになる
- 発情期のホルモンバランスの変化による体調不良を防ぐ
- 偽妊娠の際の攻撃性増加や乳腺の張りがなくなる
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防げる病気
- 乳腺腫瘍
- 子宮蓄膿症
- 卵巣腫瘍
- 子宮腫瘍
男の子の場合
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去勢をするメリット
- ストレスによる攻撃性やメスを探しに行こうとするなどの行動が少なくなる
- マーキングやテリトリー意識などが抑えられる
- 発情期の鳴き声や問題行動などが穏やかになる
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防げる病気
- 肛門周囲腺腫
- 前立腺肥大
- 精巣の腫瘍
- 会陰ヘルニア
避妊・去勢をする際の注意点
避妊・去勢手術後は、一時的に基礎代謝が低下し、ペットが太りやすくなる可能性があります。食事内容や量が手術前のままでは、肥満になる可能性もあります。最近では、避妊・去勢手術後に適したフードも開発されており、当院でも食事管理のサポートが可能です。
また、手術の際に行う全身麻酔は、リスクが少なからず存在します。当院では飼い主様に対する事前説明や術前検査に基づき、リスクを最小限に抑えた安全な手術に努め、徹底した管理のもとで手術を行っております。
避妊・去勢の時期
避妊・去勢手術の適したタイミングは、生後6か月～7か月を過ぎた頃からです。メスの場合は2回目の発情前までに手術を受けていただくと、乳腺腫瘍や子宮蓄膿症などのリスクを軽減できます。オスも同様に、前立腺肥大や精巣がんのリスクの軽減につながります。
また、避妊・去勢手術では、マーキングやスプレーなどの問題行動の減少、攻撃的な性格が改善される効果も期待できます。
ただし、年齢とともに手術によるリスクも高まりますので、できるだけ早くの対応がおすすめです。
※出血リスクを考慮し、発情中の避妊手術はお受けいたしかねます。
手術の流れ
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Step01
ご予約
避妊・去勢手術は予約制とさせていただいております。また、できるだけご予約前にワクチン接種を済ませて下さい。
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Step02
術前検査
術前検査（身体検査や血液検査など）を行い、全身麻酔が可能かどうかを診断いたします。ペットたちの命を守り、手術の安全性を高めるために欠かせない検査です。
6才以上の子は、レントゲン・超音波検査もおすすめしています。 -
Step03
手術当日の朝
嘔吐事故を防ぐために、手術の12時間前から水・術前食（クリティカルリキッド）以外の食べ物を与えないでください。
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Step04
ご来院
ご来院後は健康状態を確認してからのお預かりとなります。当院では電気メスやリガシュアなど、高度な手術に対応できる機器や体制を備え、迅速かつ的確な手術の提供を徹底しております。
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Step05
手術後
日帰り手術は、夕方6時以降にお迎えに来てください。手術によっては、一泊入院になるケースもあります。
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Step06
術後の観察
手術後は10日～14日前後に抜糸を行います。なお、抜糸は別途料金を頂戴しております。
避妊・去勢の手術前のお願い
- 不妊・去勢手術は必ず事前にご予約ください。
- 手術は全身麻酔下で行います。
- 当院でより安全に麻酔をかけるため、年齢に関わらず、術前検査を行っています。
- 手術1週間前～前日までに診察と検査を受けてください。
- 術後の内服薬投薬が困難な方には、持続型抗生剤の注射があります(別途費用が必要です)。
- 妊娠中の不妊手術は、別途費用が発生します。
- 発情期の不妊手術は原則お受けしておりません。
- ワンちゃんの避妊手術は一泊、それ以外は日帰りとなります。
- ご希望される場合は、術後はワンちゃん・ネコちゃん（女の子のみ）に服を着せることもできます。
- エリザベスカラーは貸し出しをさせていただきます。